□■ 旧今井家住宅 ■□

「うだつ」のある家として、美濃市を代表する商家の一つが今井家です。
今井家は代々兵四郎を襲名し、江戸時代末期には庄屋も勤めた古い家柄です。
今は市の史料館として一般開放されています。


住居の間取りは市内最大規模で、建築年代そのものは定かでない部分もありますが、
江戸中期に建てられ、明治初期に増築されたと考えられています。
また、今井家の「うだつ」は、まさに豪商にふさわしいものなっていますが、
江戸時代は板葺きで石置きの屋根だったものを、明治になってから瓦葺きとしています。


入館料 : 大人300円(高校生以上)
開館時間 : 4月〜9月 AM9:00〜PM4:30 (他 AM9:00〜PM4:00)
※入館は閉館時間の15分前まで受付

休館日 : 毎週火曜日(火曜日が祝日の場合、翌日)
 年末年始(12月29日〜1月3日)



 

往時の繁栄を和紙に留める豪壮な和紙問屋
古くから和紙の産地として知られている美濃市では、当然紙の商いも行なわれ、多くの紙商人を生んでいます。
今井家も、江戸末期には庄屋を勤める一方、和紙問屋(製品・原料)を昭和16年頃まで営んでいました。





 
現在の今井家の規模は、間口12間(約2.2m)、奥行8間(約14.5m)、建坪96坪(316.8u)の中2階、
延面積145坪(478.5u)で、商家の形式を整えています。
間取りは、市内最大規模で、奥の6室は他より、一段高くした上段造りが特徴です。
奥の部屋には入り口と土間がつけられています。これらは、身分の高い人が出入りに使用していました。

帳場には帳箪笥、帳机、小間よせ、接客用火鉢、座布団2枚が置かれ、
江戸時代の美濃における商家の習慣をそのまま再現しています。









 





 
環境省認定 日本の音風景百選  『水琴窟
水琴窟は、日本の庭園における最高技術の一つといわれ、茶室の入口、手洗いなどの地下に、
小さな穴を開けたカメを逆さにして埋め込んだもので、水が下へ落ちるとカメの中で反響して澄んだ音を響かせます。
静かに耳を傾けると、かすかに聞こえる音が琴の音に似ていることから水琴窟と呼ばれています。
ぱぱとままも水をかけてみたら、琴の音がしました。